鹿野苑ギフトショップのブログ

インドのお話とベジタリアンメニュー

インドの華麗な結婚式 その2 “サンギータ”

サンギータ

結婚式1日目の夕方の儀式と言うかプログラム、“サンギータ“

”サンギータ“の意味はサンスクリット語で“一緒に歌う”。
少し昔はおそらく伝統に則って、結婚の歌とかちょっと踊って楽しむ

という感じだったと思うのだが、

結婚式がどんどん華やかになっていく今は、

“楽しいショー”と言ったら簡単にイメージできると思う。

 

準備段階の時から結婚式を通してダンスを担当している会社から

振付師が新婦の実家のサルナートまで派遣されて来て、

新郎側、新婦側それぞれ踊るグループを編成し

用意されている曲の振り付けを振付師に指導してもらう。

本番では、新郎新婦の馴れ初めを画像と共に紹介しながら、

間間にダンスが組み込まれていて、

それぞれ練習してきたダンスをバックダンサーと共に披露する。

さながらボリウッドダンスのよう💃。

上の写真は姪たちで、花嫁の姉妹。

 

サンギータ

その場に来れない人は送られてきた動画を見て練習したそう。

 

新郎新婦も素敵に踊っていた。

 


“サンギータ”のドレスコードは、女性は“キラキラ”✨、男性はスーツ、タキシード。

参列者は、サンギータと結婚式に参加するための衣装に特にお金をかけるそう。

女の子たちの衣装は”レヘンガ”と言って、サリーとはまた別のインドの民族衣装。

元々はラジャースタン地方の女の人たちが着ている民族衣装で、

最近はスパンコールやビーズをあしらって華やかなドレスのよう。

全体にキラキラ✨が施されているので、実はすっごく重い。

娘のドレスでも広がるペチコートは外したが、4〜5kg位はあるのでは。

しかもビーズ、スパンコールの縫い付けは、全て手仕事。

インドの手工芸品のすごいのは、こういった手仕事がまだ残っていることだ。

それはビーズに限らず様々な物があるが、

時代の波に乗って減ってきている物もあるのだとは思う。

 

インド人は本当にダンスが好きで、独特の音楽はビートが効いていて乗りやすい。

それでも、踊り方には特徴があって、インド特有の”しな?“柔らかさがある。

手の動きもバラタナティヤムなどの伝統舞踊のような、

この独特の動きは、インド人だからこそできる動きだな〜と思う。

年配のご婦人もリズムに合わせて上手に踊る。

舞台の横の方で、年配のおじ様が自分の世界でノリに乗って踊っていた。

若かれし頃はバッチリ踊っていたのだろうな。

 

楽団の賑やかなドラムの音に身体が自然に動いて来て、

お酒も飲まないのに、ダンスに陶酔できる。

それがまた楽しいのだ。😃

 

振付師の指導したダンスは、私たち新婦側より、

圧倒的に新郎側の方が上手だった。バッチリ練習したのだろう。

バックダンサーともぴったり合っていてカッコよかった。

それにしても、日頃思いがけない人が踊っている姿を見るのは楽しいものだ。😆

 

その昔、長男が小さかった頃誕生日会をいつもやっていた。

インドの場合、「この人呼んだらあの人も呼ばなきゃ、、、」みたいに人選をしていると

どんどん人数が膨れてくる。

しかも大抵家族みんなで来るので、すぐに50人くらいは越えてしまう。

それで、突然“ダンスコンテストやろう!”ということになった。1番は賞金付き。

すると小学生、中学生くらいの女の子たちが、

それぞれ持ちダンスがあるようで、曲を指定してダンスを披露する。

それがみんなすごく上手でビックリ😮

きっといつも密かに練習しているのだろう。

 

インド人にとってダンスは重要な身だしなみなのだろう。